小説

□文化祭
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「一緒に回ろうな!」


別にあなたのためじゃないんだからね!



ここまでで察してくらないかな?
説明するのがめんどうだよ。
…仕方がないからちゃんと説明してあげるよ。



今日は並中の文化祭で、ディーノが一緒に回るって言い出したんだ。
それが事の発端。

別に僕はディーノのために回るんじゃないんだからね!
ただの暇つぶしなんだから!



ディーノと一緒に回っている僕が情けない…

「なぁ、お化け屋敷行こうぜ!」

ディーノは唐突にそう言った。

「ちょっと待ってよ!」

そんな僕の意見も虚しく

「いいから、いいから!」

とディーノは言って僕の手を引っ張ってお化け屋敷の中に入って行った。



満面の笑みでお化け屋敷を出たディーノは

「面白かったな!恭弥!」

とディーノは言ったが僕は

「…。面白い訳…ないだろうが!!」

そう言って

ガツッ

トンファーでディーノの頭を思いっ切り殴ってやった。

「いって!何すんだよ!!」

殴られたディーノは訳が分からないみたいな顔で言ってきた。
訳が分からないのはこっちの方なのに!

「委員長〜!!」

タイミング悪過ぎなんだけど?(怒)

「何…?(怒)」

「仕事が山積みになってるので片付けて頂きたいのですが…」

「ちっ。しょうがないなぁ。」

僕は舌打ちをしたが風紀の仕事だった為、仕方なくそれに応じた。

「という事だから。じゃあねディーノ。」

と僕は言って応接室に戻った。
ディーノの唖然とした顔は見なかった事にして置こうと思う。



三十分後…

集中出来ない。
ディーノが頭にチラついて集中出来ないんだけど…
どういう事?
誰か説明してくれないかな?

と僕が考えていると

「きょ〜やぁ〜(号泣)」

ディーノが応接室に入ってきた。



三分後…

「次あっち行こうぜ!」

結局回る事になったよ。
誰かこのバカ馬を止めてくれる奴はいないの?

と考えていたがそんな奴は現れるはずもなく僕は溜め息を吐いた。

この小説、僕が僕でなくなっているのは気のせいだろうか?
あぁ…
僕の威厳が…
失われていく…orz

もういいよ…



こうして僕の一日が終わった。















雲「僕の時間を返せ!」

ガッ!

ディ「いてっ!」





end.





→あとがき




 
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