84*SS

84*小ネタ集
(シリアスパラレル激甘ほのぼのギャグ…etc...)
◆no title 

「いい加減諦めようって気にはならないのかい?」
「ならん。」

キッパリと自分の意志を示す。
迷いが全く無いわけではなかったが、それでももう心は決まっていたから。

何度でも語りかける。
何度でも抱きしめて、信じさせてやる。

「強情だね」
「…お前ほどじゃねぇ」

2009/09/26(Sat) 10:59 

◆学パロ 

オレンジ色に染まる道路に、長く伸びた二つの影。
幼い頃に荷物持ちジャンケンやかけっこをしながら通ったお馴染みの道。

高い位置から見渡せるようになった今も、隣にいる人はずっと変わりません。

2009/09/25(Fri) 17:17 

◆逢いたいひと 

死んだら、まずは兄ちゃんとこに行こうかって思ってるんよ。
今はオイラだけの秘密だけどな。

2009/09/24(Thu) 08:33 

◆no title 

「葉」

―今まさに自分を考え悩ませていた張本人の声。

「珍しいな。お前が考え事をしながら星を見てるなんて」
「…お前がオイラの前に現れてからは、結構あるんだぞ」

「ふぅん…じゃあ葉は僕のことばかり考えてくれてるんだ?」
「変な言い方すんな」

「僕も同じだよ」

ハオの顔のニヤニヤが一瞬のうちに消え失せた。
ハオはいつも突然真剣になる。
今も驚きはするが、大分慣れた。

「…お前はオイラのことなんて力の増幅剤としてしか見てねぇじゃねぇか」
「そんなことはないよ。僕が今生で唯一肉親と認めたのは、葉。お前だけなんだ」
信じるも信じないもお前の勝手だけどね――

そう言い残して、ハオはすぐに姿を消した。

「…信用できんよ、馬鹿兄」

嘘でも嬉しい……なんか、絶対思ってやらねーんだからな。


(貴方の裏切りに備えた僕の裏腹な強がり)

2009/09/22(Tue) 23:51 

◆no title 

「僕を本気にさせたら、後悔するのはお前だよ」

最後の警告。
応える気がないのなら、今しか斬って捨てるチャンスはないと。

「おぉ。存分にオイラを後悔させてみろ」

重苦しいと思われるに決まっていると、僕が自ら制した気持ちを葉はにっこり笑って求めてきたんだ。

2009/09/22(Tue) 23:32 

◆告白 

「ねぇ」

葉の口から 葉の声で 葉の言葉で聞きたいな

「…言わんでも充分分かってるだろ」
(お前の前では どんな秘密も意味がない)

「うん、それでも」
(はっきりした形で受け止めたい)
(だって一番大切な気持ちだから)

「言って、葉」

言葉にしてしまえばたった2文字。
それすら恥ずかしいのはたぶん、認めなくちゃいけないからだ。
気付いていながらもずっと目を背け続けた感情を。

深呼吸してみても心音は増すばかりで、けれどもう逃げられないくらい近くにハオがいる。

「オイラは…ハオが…」
すき、だ。

自分の耳でも辛うじて聞こえるほどに、小さく呟いた。

2009/09/22(Tue) 23:26 

◆文化祭パロ 

「葉、何食べたい?」
「オイラ、今甘ぇもん食いてーなー´∀`どら焼きとか!」

「じゃあホロホロ、どら焼き4つ」
「お前らなぁ…ここは焼きそば売ってる店なんだけどな?」

「買ってくればいいだろ」
「俺パシリ!?」

2009/09/22(Tue) 23:10 

◆no title 

うららかに晴れた午後の空
君とまどろむ昼の夢

「よう」
「んぁ?何だ、ハオ」

「いきなりで悪いんだけどさ」
「?」

「葉に触りたいな」
「……なんつうか、色々ツっこんでいいか?」

「却下」
「む。じゃあオイラも却下」

「え、それは困る」
「お前はオイラに変なことしかせんから、触らせるのなんか嫌だ」

「一瞬だけでいいから」
「嫌だ」

「葉〜」
「い・や・だ」

「葉〜〜ううぅ」
「………ああもう分かった!一瞬だけだからな!?」
「うん♪」

ちゅっ

「「………」」

「ごめん、やっぱりもう一回いい?」
「…おぉ」


ついばむような口付けを、何度も

2009/09/22(Tue) 23:07 

◆no title 

「ハオ、買い物付き合ってくれんか?」
「え、葉…!?」

いつもは照れ屋さんでなかなかデートにすら応じてくれない葉が…!

「嬉しいよ…葉。で、どこに行く?v」
「あ、ハオはオイラに着いてきてくれればいいぞ」

なんて漢らしい…!(キュン)

〜2時間後〜

「チラシで見たんよ。お一人様1パックまでの卵(M)と、こっちもお一人様1つまでのティッシュ!2つとも100円ジャストだぞ!こんなに安くなる時ってなかなかないんよ〜」

花を飛ばしながらニコニコ笑う弟は、兄の欲目無しでもかなり可愛い。
いつもなら迷わず抱きしめてしまうだろう、けども。

「荷物持ちに駆り出しただけなんてね…」

僕も葉も、両手に持てるだけのスーパーの袋をぶら下げている。今日はデートなんて甘い雰囲気は欠片もない1日だった。
今回みたいな事がなければ絶対に近づかないだろう、血走った目のおばさんの群れ。
その人混みを掻き分けて戦利品を手にした葉の極上スマイル。
…葉を遠くで待っていた僕は、複雑な面持ちだったと思う。

「ハオのお陰でかなり得できたぞ、ありがとな」


無邪気な笑顔でお礼を言う弟を見ると、イヤミのひとつでも言ってやろうという気も失せてしまいました。

2009/09/22(Tue) 23:03 

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