LONG fast

□MP:11 強奪バッカー
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「ええ!?早速やられちゃったの?」
「ああ。ったくついてねーぜ」

教室に戻ろうとした凛だったが九澄にあっという間に引っ張られてしまった
聞けば伊勢とともにプレートを奪われてしまったらしい

「柊先生は?」
「今日に限っていねーんだよ!」
「ついてないねー」

なんて呑気な事も言ってられない
早くプレートを探さなくては

「わたし校舎の外探してみるから大賀達はその強奪魔探して。顔、覚えてるんでしょ?」
「ああ」
「頼むぜ加水」

とはいえ、広い聖凪の敷地
魔法ナシで探すのは労力がかかるだろう

(その強奪魔がもうプレートを放置したとは考えにくいけど万が一ってこともあるし)

それで教師の誰かにプレートが手に渡ってしまったら九澄・柊ともに終わりだ
それだけは避けなくては

「誇り高き風の女神(シルフ)」

凛がプレートをかざせばもう見慣れた緑の髪の女性が現れる

「探し物をしているの。手伝ってくれる?」

そう言えば二コリと笑って風と共に姿を消す彼女
この広い校内だって彼らの力を使えば敷地内を一巡りなんて造作もない事
数分もしない内に再び姿を現した

「…そっか、なかったかぁ。ありがとね」

九澄達の方はどうだっただろうか
とりあえず校舎に戻ろう

と、思ったのだが

「凛〜〜〜〜〜!!!」
「きゃー!!何!?」

鬼も逃げだす形相の九澄が走って来た
思わず逃げ出したくなったのを必死にこらえてとりあえず落ち着かせる

「頼む!!排水溝探してくれー!」
「排水溝?」
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