LONG fast

□MP:22 マンドレイクの変革
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「やっぱ誰か一人残って手に入れるしかないんだよ。どーする?」
「俺が残るに決まってんだろ」

そう言うと思っていたので何も言わない凛
だけど観月や愛花はそれが不服らしい

「ちょ…何勝手に決めてるのよ!!」
「ハナから俺一人で来るつもりだったんだし俺が残るっての」
「私が残るわこれ以上あんたに借り作りたくないもの」
「借りとか関係ねーってのこーゆーのは男の役と決まってんの」
「何よ誰がそんな事決めたのよ」

ぎゃーぎゃーと終わらない言い合い
そんな中一人冷静な凛
ここで普通に考えれば体力的にも魔法力的にも自分が残るべきだと思うのだが

(まー大賀かな)

「ねー!!待ってよ。公平にクジで決めようよ。ね?」

ちゃっかり4本分のクジをいつのまにか作っている愛花
手にはねじったティッシュを握っていた

「あ゛あ゛!?柊も残る気でいるのか!?ダメダメ絶対ダメ!!」
「ひどーいちょっと九澄くん横暴だよ」

すっごい剣幕で怒鳴られてぶーぶーと不服な女子2人

「えーいうるせー」
「ちょ…」

ぐあっと観月を抱えたかと思うと
思いっきり光の魔法通路へと投げ飛ばした

「女は黙って外に出ろ!!」
「きゃー」
「さー柊も」
「ま、待ってよ九澄くん。ちゃんと話しあって決めようよ」
「問答無用」

あーらら確かに横暴だこりゃ
呆れた様子でそれをうかがっていた

「凛、悪いが後頼むぜ?」
「いーケド2人とも怒ってるよ?」
「いいんだよ。あいつらの無事の方が何倍も大事だし」

まったく、気障なんだから
でもそれでこそ九澄大賀なのだろう
肩をすくめて通路へと向かった

「気を付けてね」
「ああ」
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