LONG fast

□MP:19 スケボー暴れて地固まる
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「じゃ、4人目いきましょう。津川くん」
「お、相手は柊か」

第4戦は津川対愛花
早速お得意のスケボーを披露する津川

「GO!!エスケープ」
「お…おいスケボーは平気なのか!?」
「応急修理はしてあるよ」

物凄い早さで壁中を走行するスケボー
先程のダメージは大丈夫か心配になった

「コントロールはまずまず。このスピードなら7点てとこかな」
「そんなもんですかね」
「な…スピードはまだまだ出せるぜ」

門庭と百草の会話が聞こえたのか7点が不服な津川
更にスピードを上げて走り出した

「うわーすごーい。私も負けらんない
 限りなく透明な私(クリアクリーン)」

津川の魔法に感心していた愛花だったが自分のプレートを一瞥して意気込む
新しく入力した魔法で自分を透明化させていった
視覚変化形の魔法なら中々の精度だろう

ビキビキ

「ね、ねぇ…何か音しない?」
「え?」

と凛が言いかけたのだが
一足早くスケボーのねじが吹き飛んでしまった

「なに」

タイヤが崩れてバランスを失う津川
そのままスケボーから離れて勢いよく壁に激突した

「がはっ」

暴走したスケボーはそのまま勢いを失う事無く室内中を滑走する

「うわっ」
「きゃー!!」
「愛花ちゃん逃げてー!!」

危険だと判断した凛が避難を促すのだが魔法に集中している愛花には届かない
ちょうどその時愛花にスケボーがぶつかってしまった

「きゃあ!!」

するとスケボーに変化が現れる
今まではどんなに早くても何とか視界にとらえる事の出来たスケボーがいきなり消えたのである

「きゃー!」
「スケボーが消えて見えねーぞ!!」
「!!?暴走したスケボーが柊さんの魔法で透明に!?皆危ないわ!早く外に出て」

我先にと駆けだす一同
教師陣も気を失った生徒や怪我をした生徒を避難させている

「気をつけろ柊が消えたまま倒れてるんだ!!」
「愛花ちゃーん。気絶しちゃってるのかな?」

呼びかけても何の返答もない
このままではまたスケボーにぶつかってしまう

「はぎ!」
「大賀!?ファーストエイド!」
「いてて…悪い」
「こんなの愛花ちゃんにあたったら大変だよ」

どうやって捜すべきか
こんな時こその魔法なのに何も思い浮かばない
焦れば焦る程考えがまとまらない

(どうしよう…愛花ちゃん!)
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