LONG fast

□MP:16 キオクのループ
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「いけない。今試験中だった」

だけどこの空間を出たらこの事は忘れてしまう
自分が忘れていた事を折角思い出したのに再び忘れてしまうのだろうか
もしも10分を過ぎたらこの事をずっと覚えていられるのに…

「覚えて……ううん。ダメだよね」

自分一人の為に皆が不合格になったらとんでもない
とっとと出よう

ガラっ

「わっ」
「ふきゃ!!」

扉を開けたはいいが丁度目の前に乾がいた
突然の事に二人して驚いてしまった

「ど、どーしたのミッチョン」
「私達はもう合格したから凛を迎えに来ただけだよ。必要なかったみたいだけどね」
「そーなの?ありがとう」

階段を下りれば扉のあたりに『合格』の文字が浮き上がった
もう中で何があったのかなんて覚えていない
だけど今は第一試験に合格した事に喜んでいた

「でも俺…何か大切なモノを失った気がする!思い出せねーのが超くやし〜」

思い出せもしないのに泣ける伊勢にある意味感心しつつ次どうすればいいのか分からない6班
すると…

「6班!終わったの?他の班はもう第二試験入ってるわよ」
「百草先生」

豊満な胸と眼鏡がエロい数学教師百草女史のご登場

「なんだ第一試験はみんな合格してるじゃ…って大木先生何トリップしてるの?」

扉の下敷きになってる同僚をみてよくまぁ冷静でいられるものだ
とりあえず大木は放っておく事にした彼女
…魔法教師ってホント凄い

「しょーがないわね…次の第二試験は私だから代わりに合格印出しとくわ。プレートだして」

言われるままに各々がプレートを出すと何かがプレートの中に入り込んだ

「はい!!今のでプレートに合格印が記録されたから第一試験はこれにて終了
 あーそのままプレートは出しておいて。すぐ第二試験開始するから」

第二試験とプレートが関係するという事はやはり魔法に関する事だろうか
そう思っていた時だった

スパーン

真っ二つにされました
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