LONG fast

□MP:15 マジック0
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「ちぇーっ。こりゃ便利な力手に入れたと思ったのになー。これじゃ使えねーのといっしょだぜ」
「目標はゴールドプレートだもんねー」

とりあえず伊勢の件と強奪魔の件の査定は貰ったけれど
やる事は一つだ
ケチって溜めるのみ

C組の教室へと戻る二人だったが出入り口で愛花が待ち受けていた

「柊」
「愛花ちゃん」
「あ…ははは九澄くん、凛ちゃん。向うでちょっと話でもしない?最近あんまりしゃべってないし」
「いい?」
「ね、いこいこ」

ぎゅっと九澄の腕を握って引っ張ろうとする愛花
自分はお邪魔ではないだろうかとためらう凛
だが

ドガアシャ

「九澄!!加水!いいトコに。何とかしてくれアレ」
「「…何?」」

後で愛花があちゃー、と頭を抱えていた

何だかよくわからないまま教室に入ると

「わー…何だか地獄絵図?」

教室中の男子が屍と化していた
机やイスはあちこちに散乱してめちゃくちゃ
その元凶は…

「九澄くん…凛ちゃん…」
「どーなってんのコレ…」

なぜかゲームのコントローラーのようなものを持った乾と、
倒れたイスに足をかけ仁王立つ三国

「え…とね、ミッチョンが新しい魔法を入力したんだけどどーも調子がおかしいらしくて…
 こんなの2人に見られると執行部につれてかれると思ったの…」
「残念だったね大賀」

期待はずれの事実に思わず男泣きする九澄
凛がこっそり同情した

「ワンコインプレーヤー。操作系魔法でコントローラーの入力で人に強大な武闘技を使わせる事ができるんだけど
 私が負けない限り魔法が解除されないんだよ。何とかしてくれ九澄〜」

思わず周囲を見渡す
男子はほぼ全滅

「つーか手ェ抜いて負けりゃいいだろ」
「手抜きだと解除されないみたい。本気でやらないと…」
「ミッチョン格ゲー超トクイなのよ。小学校のときにはすでに大きなゲーセンの大会で優勝してたくらい」

なんつー特技だ

「だいぶこなれてきたし今なら誰にも負ける気がしなくて」
「こんな時に変なスイッチ入れてんじゃねー!!
 そんで男がみんな死んでるのかよ。しかし助ける方法っても…」

三国VS九澄

「やっぱそーなるのかよ」
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