LONG fast

□MP:12 執行部インバイテーション
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「すげー」
「九澄があっという間に」

ざわめく廊下
ギャラリーがゴールドランクが捕まった事に少なからず動揺している

「こんの〜俺をどーする気だー!?」
「バッカねーどーもしないわよ。正式な話をするから部室に来てって言ってるだけ
 逃げなきゃこんな事してないのよ?」

ちょんと九澄の鼻をつつく宇和井
別に部室に来いとは言ってなかった気がするのだけど

「でも本当に何も知らないの?あなたが執行部に入るのは校長が推薦したからなんだけどなァ」
「校長!?あのばーちゃんが?」

校長先生をばーちゃん呼ばわりできるのは九澄くらいのもんだろう

「学校のために死ぬ気で働いてポイントを稼ぎたいって」
「はぁ?」
「私らみたいな生徒会のポストにつけば普通よりポイントを稼げるけどゴールドまでいってまだポイント欲しいなんて欲張りねー」

多分言ってない
そこまで言ってない
それは多分宇和井の誇張だ

「ま、何でもいいわ。私はカワイイ部下が増えてうれしいけど!」

ムチュ

「!!?」

そーいって九澄の頬に唇を付ける宇和井
慣れない九澄にすりゃ一体何が何だか

「宇和井また悪いクセが…」
「いーじゃないもーコレ私のモノだしぃー」
「ひ〜〜」
「そいじゃ部室でじっくりと親密になりましょ。レッツゴー」

行っちゃったよ
ひゅるる〜とない筈の風が吹き抜ける感覚
…と思ったら

「そーいやこのクラスにもう一人ゴールドがいると思うんだけど」
「あ、それならここにいますよ」

ここ、とはよーするにドアの影
普段だったら九澄の背に隠れるけどいないので仕方ない

「その…まぁできれば君にも来てもらいたいんだけど」
「はあ…」

ま、いーけど
八条と名乗る男子生徒のあとをついていくことにした
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