LONG fast
□MP:12 執行部インバイテーション
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「…た、大賀!上!」
「は!?」
女子たちに遊ばれながらもふと天井を見上げると、
なんかゲーセンにありそうなクレーンが彼の頭上にあった
あっという間に捕えられてしまう九澄
「!!?何だ!?」
持ち上げられて教室の入り口まで運ばれる
そこには既に3人の生徒…ネクタイからして2年生だろう。が控えていた
「はーい九澄くんだよね。私2年の宇和井玲
我々は生徒会魔法執行部。本日付であなた達を我が執行部がもらいうける事となりました」
ん?今『達』って言ったような…
「は?」
「生徒会魔法執行部!?」
「ウソ!」
「なんでこんなトコロに!?」
ざわめくクラスメート達
凛も一応存在は知っているけれど…
段々と廊下の方も騒がしくなってくる
「生徒間の魔法の問題事取りしきる生徒会組織だろ?」
「魔法の実力者でなきゃ入れないエリート集団」
「学校からも大きな権限を与えられてるって…」
「罰則なしで校内で魔法使える連中だし、下手に逆らうとあぶねーぞ」
次々とギャラリーが増えていく中九澄はどうにかクレーンから逃げ出そうともがく
「何なんだお前らもらいうけるってどーゆう事だよ」
「言葉通り執行部の一員になってもらうって事よ。1年でありながらゴールドクラスの実力者ってのは聞いてるし、資質は十分よ
先日のプレート強奪魔の一件も高く評価してるわよ。これほどの人材は今のうち参加に入れないと損だもんねー
という事でよろしくね」
なんつーか
どこまでも自分勝手な話だな
(そんな話了承するとは思えないけど…)
「このっ!?何勝手に決めてんだ」
ほらやっぱり
「いきなり現れてはいそーですかって言うと思ってんのかっての〜」
グググ、と少しずつ開いていくクレーン
いやはや、伊勢との時も思ったがよく生身で魔法に対抗しようと思うものだ
そこらへんには敬意を表する
ガキン
「なっ…うそ!?」
「捕獲よ!!相手はゴールドよ魔法使うスキを与えないで」
見事クレーンから脱出を成功する九澄
今度はそのクレーンの追撃との戦いが始まった
どうでもいいけどここ教室なのだが…
「このー!!ナメんなよ!操縦者が消えりゃ止まるんだろーが」
壁に本当にゲーセンのクレーンの操作盤を操っている人物へと駆ける九澄
だがそれを待ち受けていたかのように女子生徒がヘアゴムを取りだす
(あ、シルバープレート)
何気に傍観していた凛
「ブラックバンドウェッブ!!」
あっという間に文字通りクモの巣のように網を張った
当然ゴムでできているのではじき返されたけど
んでもって最後にもう一人の男子がブレザーを脱いで風呂敷代わりに九澄を丸めこむ
「わー凄い息合ってる」
んなこと言ってる場合じゃないけど