LONG fast

□MP:11 強奪バッカー
1ページ/8ページ

現在必死に逃亡中
え?なんで?
そんなのこっちが聞きたいわ




「加水さーん」
「どこー?」

バタバタと走り回る生徒達
そんな彼らから逃げるように凛は人気のない所を疾走していた

(何で…朝っぱらからー!!)

人と接触する事が大の苦手なのに
これ以上見知らぬ人に囲まれたら本当にパニック起こす

「大賀どこにいったんだろー」

朝登校するなり人がわらわらと押しかけて来たもんで九澄を置いて逃げてきてしまった
まぁ教室に行けば会えるだろうけれど

「ねぇ、そこの貴方」
「ひゃああっ!!」

ただでさえ警戒している時にいきなり声をかけられて飛び上がる凛
慌てて数M離れて壁に隠れる
声をかけて来たのは2年の女子二人

「ごめんね、びっくりさせちゃった?あなたゴールドプレートの加水さんでしょ?」
「は、はい」

女子にしては少し低めの声
だけど今の凛にとってそんな事はどーでもよくて

「私達新聞部の2年何だけどちょっと取材させてもらえないかな?
 本校舎で魔法の実力が九澄君と並んでNo1!魔法もちょっと披露してもらえたらなーなんて」
「あ、あの…」
「少しだけだから、ね?」
「ごごご、ごめんなさーい!!!」

これ以上知らない人に関わっていられない
だからこそ友人が出来ないのだとは思うが今はそれどころじゃない
脱兎の勢いで逃げ出した

「チッ」
「逃げられたか」
「あーあ、折角可愛かったのになぁ。警戒心の強ぇーヤツ」

なんて会話がされていたことは勿論知らない
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ