LONG fast
□MP:30 憂鬱魔法バトル
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クラスマッチ第二試合はC組対敗者復活枠のE組で行われた
何かと目をつけられている九澄とは違い、凛はなんだかのんびりと歩いている
…いや、のんびりとはちょっと違う
どんよりとした空気を纏って歩いていた
(大門君…何であんないい方するんだろう)
初めて会った時、物事をはっきりと言う彼に少しだけ憧れた
言っている事は厳しくても正論だったから彼を素直に凄いと思った
だけど、あの時愛花に言ったのは…
(どっちが本当の大門君なの?)
「いたぞー!!加水だ!」
「取り囲んで攻めろ!3対1なら負けねぇ!!」
「うわ、ヤバ…」
必死の形相のE組A・C達に見つかってしまった
応戦するか、とポケットからプレートを取り出す
金色に光るそれに敵A・Cが少しだけたじろいだ
だが
「こっちは3人だ!一気に攻めろ!!」
一人の男子生徒が凛に向かって巨大化した木の枝を剣のようにふりかぶった
だが、彼がそれを地面に下ろした時には既にそこに凛はいなく…
「あれ?」
胸元のペイントボールは破裂していた