LONG fast

□MP:25 記憶のトビラ
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やれやれ、またしてもとんでもない事に巻き込まれそうだ






「九澄と加水がどのくらい「ヤル」やつらなのか…少し試してみたいよね」

掲示板の張り紙を見て笑う大門
気になるのはあのC組のゴールドの2人

「魔法力はゴールドなんだし1年レベルの比じゃないだろうけどそれだけで好き勝手に取締られちゃたまんないしね」

ましてや自分や小石川は1年の中ではトップクラス
たとえ力が適わないと分かっていても試したくなるものである

(とはいえ…あの様子じゃ加水は応じてくれないかもな)

何せ話しかけただけでビクビクと逃げようとするのだ
それじゃ試す以前の問題だ

「あんた達変な事考えない方がいいよ?」
「観月」
「九澄と加水さんにケンカでも売る気?よしなさいよそんなマネ」

聞いたら言わずにはいられず2人に声をかける
大体適う訳ないだろう

「お、俺らの心配してくれんのか?ウッハ〜!!嬉し〜!」
「は!?」

と、何を勘違いしたのか顔を赤くして観月に迫る小石川
息を荒くして近付く姿は女子としてはあまり近付きたくない
むしろ遠ざかりたい

「アハハ髪切った観月もまたイイな〜お、おれは好きだぜ!!」
「やめてよね!!私男には興味ないのよ!私が心配してるのは加水さんだけよ!」
「何〜!女同士なんてもったいねーぞ!!」
「そ、そーゆうバカな発想するから男は嫌いなの!!」

誰が凛とだなんて言ったか
焦る小石川。とことん思考がブッ飛んでる

「そういや君昨日九澄達とに西隠の洞窟に行ったそうだけどいつのまに2人と仲良くなったんだい?」
「い…」

大門の言葉に昨日の事を思い出して赤面する

「べ…別に九澄と仲良くなんて…」
「いっ…い、今「ポッ」ってなったろ!?ウソ!?マジで!?」
「なってないわよ」

そーいう割に大門の言葉に対して九澄にのみ反応していたのだが

「とにかく恥かくだけだから妙なマネはしない事ね」
「お、おい!!」

たたたと走って逃げる観月
顔の赤さは誤魔化せていなかった

「く…くっそ〜九澄のやついつの間に…許せねー
 超ムカツクヤローだぜ…」

勝手に怒りに燃える小石川
その隣で呆れて肩をすくめる大門だった

(そーいや、九澄と加水っていつも一緒に居るんだよな)

一緒のクラスだからとか、執行部員だからとかゴールドだからとか
いくらでも理由は思いつくけど…

(なんか面白くない)
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