LONG fast

□MP:24 仲良しマンドレイク
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「…つか、こりゃえらい事まかされちまったなー」

部室を出て階段を下りていると九澄がこぼし始めた

「1年たって200人はいるんだぞ?」
「うーん、確かに2人じゃ辛いかもね」
『ダイジョウブだって。魔法が使えなくとも私がいるじゃない』
「やかましい!!早く山に帰れよ!!」

いくらゴールドプレートでも一日で取り締まる件数はかなりある
おまけに相方は魔法使えないし。体力はあるけど

「大賀それは言いすぎ…」
「…てか何でだから俺の事知ってんだ?」
『あ。なんか動きまわってたらノド乾いちゃったー』

言葉がきつい、と言おうとした凛だったが
ルーシーも中々のマイペース
あまり気にしていないようだった

「おい!!話を聞けコイツ」
「あ、そっちは校長室…」
「コラ!ダメだって〜!!」

慌てて追いかける2人だったが

「あらお帰んなさい♪」
『は〜…生き返るぅぅぅ』
「「二人は友達!!?」」

なんともフレンドリーな空気で水槽へとつかるルーシー
花咲もご機嫌な様子で如雨露をあげていた

「ああ九澄くん、加水さん。ルーシーはこの部屋で栽培する事にしましたから安心してね。外に植えちゃったら間違って実験に使われちゃうかもしれませんからね」
「な…何でルーシーの事を?」
「俺が昨日見つけた」
「柊先生」

いたのか
聞けば昨日の放課後廊下で浮いてる木の根を見つけたとか
そりゃ驚くだろーよ

「初めは何の冗談かと思ったぞ」
『アハハちょっと油断しちゃってね。見られたものは仕方ないし事情話しちゃった』
「昨日は愛花達もいたんで細かくはきかなかったがドライヤドの指輪をこいつに使ったらしいな。変わった男だ自分に使えばレベルアップもできただろうに」

それは昨日家で九澄に聞いたからしってる
もう御愁傷様としか言いようがないし
本当に九澄はこの魔法学校にいながら魔法とは無縁の運命のようだ

「ま、そのせいでこいつは消える能力、更には好きな相手に人型の姿を見せられる能力を持ったわけだ
 もっとも消えてなかったとしてもお前以外には木の根にしか見えんが」
『よろしくねー』
「うん、校長室にいられるんだね。よかったー」

きゃははと黄色い声
女子たちの打ち解けるスピードは速いったらない
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