LONG fast
□MP:18 お披露目タイム
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もうここまでくれば怖いものなんてない…と思う
「はい合格」
自分のプレートに合格印が押される
2度目となれば慣れたもんでプレートを見ると喜びが込み上げて来た
「6班は1時間12分。なかなかの好タイムだったわね」
「オーやったね」
手を取り合って喜ぶ女子たち
勿論凛も加わっている
「でも俺はも少し半分でいたかったかな」
「あら!希望するなら元に戻れない条件で半分コにしてあげてもいいわよ」
「…やっぱいいです」
低い視点で得られる視界の天国さを思い出して呟く伊勢だったが
目の前で髪の毛振りかざす教師に丁重に遠慮した
「じゃ、次の場所に移ってちょーだい
次が最後の試験だから。1―Cは西の3の部屋よ」
「い〜まだあんのかよ?」
最後と言ってたからこれで終わりなのだろうけど
一体次の試験とは…
「第三試験はただの実技審査だから心配ないわよ。得意な魔法を一つ披露して採点するだけの単純なものよ」
大問題だよ
だってその単純な事が出来ない人がここにいるんだもの
「凛…」
「だ、大丈夫だよ。多分…」
ただ採点の時に先生にバレさえしなければ
きっと、うん…
((物凄い不安だ))