LONG fast

□MP:17 リアル鬼ごっこ
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自分自身との戦いかー
ちょっとわくわくする。不謹慎だけど




「伊勢の半身見つけた!!」
「待てこいつー!!」

女子更衣室、という何とも言えない場所で発見される伊勢B
三国が追いかけて逃げようとする半身の正面に本物の方が立ちふさがった

「クイックマグネット!!」

Bの方が投げたプレートが伊勢Aを通過する
すると体が磁石化されたのかロッカーに思いっきりひっついた。すぐに解放はされるが

「逃がすかコノー!!」

更衣室を飛び出した伊勢Bを今度は九澄が追い詰めるのだが、
目の前に何か小さな紙が降って来て彼の視界を塞いだ
これは乾の指揮紙だ。これも同じく効果時間は短いのですぐにはがされる

「ぬう…ミッチョンBもいたのか!!」
「逃げられた」
「「追え〜!!」」

結局は似ているのだろうな、武闘派同士
完全に頭に血が上っている二人を愛花が押さえる

「待って、闇雲に追っかけても時間のムダだよ
 やっぱ6人で追うより分かれて挟みうちにした方がいいよ」

愛花の提案では3手に分かれてそれぞれが別の階段から一つずつ階を下りながら捜していく
少し手間がかかってもその方が確実だろう

「よし!!」
「行こっか」

「じゃーそーゆう事で」

メンバーは
九澄・凛
伊勢・乾
三国・愛花

なのだが…

「いや待った!!やっぱこの分け方はないな」

三国が異論を唱えた

「他の奴らはいいとして、愛花はどっちかっつーと戦力的には足ひっぱる側(マイナス)だしな」
「え!!ひ、ひどいよ久美!!」

その言葉に思いっきりショックを受ける愛花

「これは九澄に面倒みてもらうのがベストだろ。ね」

(あ、そっか)
三国の意図に気付いてピンとくる凛
自分も九澄から離れて彼女の隣に立った

「私は凛と組むから」
「お…おい!」
「いいじゃない。ねー久美ちゃん」
「ああ。んじゃ私らは中央階段行くねー」
「じゃ俺ら東階段いくわ。うまくやれよ」

ニヤニヤと笑いながら走り去る三国
それに苦笑しつつ凛もついていった
同じくニヤニヤしつつ去っていく伊勢と乾

やれやれこれで少しでも進展すればいいのだが…無理だろうな
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