LONG fast
□MP:12 執行部インバイテーション
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うーん、天然な鈍感って結構酷いかも
「見つかったの!?ホントに?」
「ん…となんか期限ギリで学校関係者が見つけてくれたらしくてさ」
「じゃあ退学なくてもいいんだね!!」
今更実はウソでした、とも言えずに適当に誤魔化す九澄
「九澄〜!!よかった」
「わかってるわかったから抱きつくな!!」
がばっと今にも抱きつきそうな伊勢の顔を抑えてガードした
あれは結構痛いぞ
「私らも時間ある時は愛花といっしょに捜したんだけどさ。よかったよな愛…」
「うん…ほんとよかった」
じわりと涙ぐむ愛花に心臓が高鳴る九澄
「何だよあんたが泣く事ないだろ」
「だってホッとしたら…」
三国に言われて慌てて涙を拭う愛花
ピンと来た三国がにやりと笑う
「あ…なーにっ
いつの間にかそんな関係になってんの?お前ら。ん〜」
「いっ…」
からかうような…実際からかってるのだろうけど
その言葉に焦ったのは九澄も同じ
だけど…
「ち…違うったら全然ないよそんな事!!友達だから心配してるのにそんな言い方ひどいじゃない!!
ね…ねぇ九澄くん!!」
「そ…そーだな」
「どっちがひどいのか…」
見事に言葉の一つ一つが突き刺さってる
思いっきりショックを受けているのだが愛花はやっぱり気付いてない
伊勢がひそかに同情していた