金銀花

□放課後らぷそでぃ
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無邪気な笑顔の少女から、色気のある女の顔に変わった桜子に、我慢が出来なくて抱き締めている腕に力を込める。

「銀八?」

「なぁ、キスだけしていい?」

「えっ!?ちょっ…だ、誰か来たら…」

「すぐ終わる」

「えっ…んっ…」

桜子の返事を待たずに、放課後の教室で唇を重ねる。
誰か残っているかも知れない。ばれたら一巻の終わり。けれど、好きな気持ちは止められない。

好きになったのがたまたま教師だった。好きになったのがたまたま生徒だった。

好きなものは好き。
今更、諦めるなんて出来ない。

唇を放して、桜子に笑い掛ける。

「行くか」

「うん!」

笑い掛けられて、無邪気な桜子が笑顔で頷く。
手を繋いで、誰もいない廊下を歩いていく。

誰にも見付からない様にと祈りながら、銀八の温もりを感じて幸せな気持ちに浸る。

普通の恋人同士のように、幸せを噛み締めて…。


テストも、悪くないね。





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