よろず夢置き場

□be amore.
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眩しい程の強さを持つ桜子に、困ったような笑顔を浮かべた。
適わない。桜子にだけは、適わない。全てを見透かしている桜子に、勝てる気がしない。
芯が強くて迷いがなくて、全てにおいて自信を持ち合わせている桜子。余裕があって、大人の魅力や色香がある桜子を目の前にして、理性なんて欠片さえ意味を持たない。

「タトゥー、また増えてる」

「あ、あぁ…」

キャッバローネを背負っていく証。いつかどうなるか解らない世界で生きていかなきゃならない。
それでも、桜子だけは絶対に失いたくない。仲間も失いたくないけど、桜子は仲間じゃなくて、最愛の家族だから。
たった一つだけの、我儘。唯一の願い。
サーチャだけが、この世界で生きる糧で、唯一の希望だから…。

「格好いい…」

「だろ?桜子を、守り抜く為の証でもあるからな」

「頼もしいのね。けど、ディーノを失わない為なら、私だってどんな事でもするよ」

お互いの気持ちは、いつだって同じ。結ばれた時から、何一つ変わっていない。
失いたくないのはお互い様。だから、どんな手段だって厭わない。

「俺もだよ。桜子を守る為なら、どんな事だってしてやる。だから、桜子は大人しく俺に愛されてろ」

「うん、そうするよ」

桜子が、自ら首に腕を絡ませてきた。そして、再び口付けを交わす。
桜子が、手を汚さないように。全力で、桜子を愛して抜いて、守っていく。
誰よりも大切な、最愛の人だから。もう、桜子が最後の女と決めていたから。
唇を放した後、桜子の首に顔を埋めて、鎖骨に舌を這わせた。
微かに反応する桜子じゃ物足りず、胸を揉み始める。それと同時に、舌でも刺激を与える。

「あんっ…あっ…」

桜子の口から漏れる甘い声に、自身が疼く。
ずっと聞きたかったその声は、想像よりも甘くて色っぽくて、耳に焼き付けたくなった。
体の芯から熱くなり、全身で、桜子を欲している。
胸の突起を弾いたり甘噛みしたり、桜子に快楽を与えていく。

「あ…あん…あァッ…」

甘い声を聞く度に、我慢の限界が少しずつ短くなっていく。
今すぐ、桜子の中に自身を埋めたい。だけど、無理はさせたくない。だから、桜子が確実に濡れる方法を選ぶ。

「あっ…」

素早くズボンを脱がせて、桜子を一糸纏わぬ姿にする。
行為に及ぶのに、服なんて邪魔なだけ。中途半端に着ているのも燃えるけど、久しぶりの情事には邪魔なだけ。それに、今は二人きり。外に出る用事もないから、とことん堪能したい。

「足、開いてくれ」

「ん…」

少し恥じらいながらも、桜子はゆっくり足を開いてくれた。
もう、既に濡れているけれど、桜子の味を堪能したいし、しっかり濡らしておきたい。
桜子の茂みに、顔を埋め、舌を優しく這わせていく。

「あっ!あぁっ…あっ、あん…」

わざと音を出しながら舐めて、桜子の聴覚さえも犯していく。
桜子の局部がヒクつき、厭らしく誘ってくる。次から次へと溢れてくる愛液を掬いながら、絶えず舐めていく。
隠れている突起を顕にして、舌を小刻みに動かす。桜子が、一番弱い所。

「いやぁっ!ディーノっ!ダメぇーッ!イっちゃうよ…!」

「いいぜ」

解ってはいるけど、もっと攻めたくなる。膣の中の濡れ具合が知りたくて、桜子の中に指を一本侵入させていく。
中で動かして、更なる快楽を与えていく。

「あっ、ダメぇッ!そんな…したら…っ!いやっ…」

指一本でも解るくらいに、桜子の締め付けが強くなっている。
体を、大きく反応させ、桜子の、限界が来た。

「あっ、あんっ…ダメッ!あっあぁぁぁー…!!」

甲高い声を上げながら、桜子は絶頂を迎えた。
指を抜き、達した余韻に浸る隙さえ与えない。
力を失っている桜子に、間髪入れず快楽を与える。

「挿れるぞ…」

「あっ!イったばっかでっ!あぁー!」

桜子の中に、自身を沈めていく。達したばかりの桜子の中は暖かくて、波打っている。
桜子は達したばかりなのに、我慢が出来なかった。
ずっとずっと待っていたんだ。
一分一秒だって、待ってなんかいられない。
桜子と一つになりたくて、早く、桜子を感じたくて。
桜子のいない夜は淋しくて、有り得ないとさえ思った。桜子がいない日々なんて、何の意味もない。
淋しくて淋しくて愛しくて、桜子の元に帰るのを、何度ロマーリオに止められたか…。会いたい衝動を抑えるのに、どれだけ苦労したか…。
けれど、百蘭がいなくなれば…と、必死に押さえて来た。平和な未来が待っている。そう信じて、自分にそう強く言い聞かせて…。
今はそんな苦労も、桜子に会って、幸せを噛み締める為の布石とさえ思える。

「やぁっ…ディーノ…っ!そんな…激しく…んあっ…」

「止まんねぇよ…ッ!」

出し入れを繰り返し、最奥まで届くように腰を曲げて、力強く刺激していく。
厭らしい水音が、部屋中に響き渡り、全身で桜子を感じる。
久しぶりの情事で、止められる訳が無い。今は、桜子の事で頭がいっぱい。他の事なんて、入ってくる隙も無い。

「あっ、あんっ!イっく…だめディーノ…またっ…」

締め付けが強くなり、出し入れがきつくなってきた。そうして自身も刺激されて、限界が近い。
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