おはなし

□近藤さんの誕生日
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あれから二人は店で別れ銀時はお妙の家に向かったのであった。土方はというと、

『俺はこっちで用意があるから一旦帰る。金は後払いで』

だそうな。

「ったく・・・甘味という言葉につられてついやるって言っちまったけど・・・どうするかな・・・」

「あら、銀さんじゃありませんか。お仕事ですか?」

にっこりと微笑み玄関で迎えてくれるお妙。普通だと美しいお嬢さんなのだが。

「あー・・・まァそんなところだ。ところで今日お前仕事休みか?」

出されたお茶をすすりながらたずねる。

「えぇ。今日は特別な日ですからね♪」

「特別な日?」(コイツ・・・もしかして知ってたのか・・・?)

とても嬉しそうに言うお妙に銀時もまさかと思った。

「えぇ。私にとってこの上ない特別な日ですわ」

今から出かけるところなんです、とお妙は言った。

「あのさ、その・・特別な日って・・・「いけない!もうこんな時間・・・私そろそろ行くのでゆっくりしていってください」

じゃ、と言ってさっさと出て行ってしまったお妙。

「ったくなんだよ俺が言うまでもねぇじゃねェか。儲け儲け♪」

そう言って銀さんはそのまま昼寝をしようとゆっくりとしたのでした。



一方その頃真選組では・・・。

「何ィィ!?トシっそれは本当かァァ!?」

「あぁ間違いねェよ近藤さん。ちょ・・・ツバとばすな」

局長室にて隊士達にもらったバナナを食べながら近藤は舞い上がっていた。

「お妙さんが俺をで、デートに誘ってくれるなんてっ///!」

「ありえない話でもないですぜィ。だって今日は近藤さんの誕生日なんですからねィ」

そこには仕掛け人である沖田総悟も立ち会っていた。近藤がらみの仕事は真面目にするので土方は助かっていた。

「よせやィ総悟〜照れるぜ///」

「とにかく早く支度しろ、近藤さん。アイツ来ちまうぜ」

土方は立ち上がるときれいに包まれたプレゼントの箱を近藤に渡した。

「俺からのプレゼントだ。うまく着こなしてくれよ?」

「ど・・・どじ〜〜(泣)」

「土方さん、近藤さんがアンタドジだって」

と沖田が茶々を入れる。

「やかましいんだよ総悟!とにかく早くそれ着ろ」

「うん・・・」
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