嬉しい頂き星

□わんわんパニック☆恋次争奪戦?
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どうしてこんな事になってしまったのか…
こんな目に遭う理由が全くもって分からない。

鏡に映る自分の姿を見て呆然と立ち尽くす恋次。

その頭には……何故か紅毛の犬耳が。
そしてお約束の様に着物を突き破るかの如く垂れ下がるふさふさな尻尾。

思い当たるのは、ただ一つ。
先程阿近から貰った鯛焼きしかない。

「またかよ!どーすんだよこれ…」

以前にも同じ様に貰った鯛焼きを食べて大変な目に遭った事を思い出し情けない顔で意外に柔らかな耳を弄りながら悩んでいた。

此処が白哉の屋敷か、せめて白哉が居てくれれば問題無かったのである。
問題は此処が六番隊舎である事と今日に限って白哉が非番で屋敷に居る事なのである。
別に白哉のもとへダッシュすればいいだけなのだが…
外では何やら色々な霊圧を感じる。
そっと外を眺めて青ざめる…

(何で首輪なの?本気で捕まったらヤバイ!?)

直感的に恋次の中で警報が鳴る。しかしどう考えても自分より上の者から逃げるのは一人では無理だと何とか思案していると理吉に手を引かれフード付きのマントを被せながら

「恋次さん!こっちですよ!此処は僕が何とかしますから…これ着て朽木隊長の所まで頑張って下さい!ただ余りもたないと思うので出来るだけ早く到着して下さいね」

と朽木家に続く近道への扉を開き誰も居ない事を確認して恋次を送り出す。
それに小さく

「ありがとな!後で何か奢ってやるから…頑張ってくれ!」

礼を言い出来るだけ霊圧を抑えて屋敷へと向かって走り出した。




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