TOD2

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彼女が彼にキスをした、唇と唇が重なった ただそれだけ

それだけなのに、あれから彼の顔が見れず彼の言葉を避け彼から逃げていた

それは憎悪の感情があるからではないのに、むしろ逆なのに

自分と彼との距離が開くのを待っていたのかのように、聖女は目を輝かせて彼の後を追った


笑顔を振りまいて彼に接した、怪我をしたら彼の元へ真っ先に走り治療をした

その様を、胸が焼け焦げてしまいそうな感情でただ見つめ アホくさいと呆れきった顔で傍観している自分がいた















(ああ、ほんと 馬鹿みたい)













好きだと気がついた途端、リアラからの宣戦布告

柄に無く動揺した、本当に科学以外は子供同然だと自分でも理解できる

この手作りチョコレートも、彼に渡す事すらできない無力な自分にはもう 呆れた笑いしかでない















ハロルドは口先だけで笑って、ため息を吐いた





















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