TOD2
□ハロルド・ベルセリオスのジューダス生態調査
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「何よ、いきなり騒ぎ立てて、五月蝿いわね」
閉めたドアの向こう側からハロルドがドアを開けて、何なのよ とため息を吐いて見せた
ジューダスはハロルドを一瞥するなり慌てて背を向ける
「お前!少しは考えろ!」
「は〜?別に真っ裸じゃないんだからいいっしょ」
「下着をつけていればいいという問題では無い!」
着替え途中だったのか、ハロルドは下着姿のままである
ジューダスも普段は冷静沈着だが、一応は16歳の男の子である
女性の下着姿に何も感じない、わけがない
「何よ、ジューダスってば もしかして、照れちゃってるワケ?」
「五月蝿い、僕は先に行ってるからな」
「待ちなさいって」
グフフ、と楽しそうに口の端をあげて笑い、ハロルドはジューダスのマントを
引っ張って無理矢理自分の部屋へと引っ張った
嫌な予感を体中に感じながら、ジューダスはため息を吐いた