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だいすき 4
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あのパーティーの一夜から、音を立てて何かが変わっていった

目の端にしか移らなかったあの顔が、頭を支配して頭を悩ませて

心を締め付けてどうしようもなく不安にさせた








その気持ちと上手に向き合えなくて

不器用に戸惑ってばかりで







しいなは小さくため息を吐く








「お前な」

「え?ああ、何サ」

「こんな夜中に外ふらふらすんなよ」






ぼんやりと考え事をしていたしいなが、俯いていた顔を気がついたように上げる

ぱち、と目が合って 口元がゆるゆると緩む

隠すようにそっぽを向いた







「何でだい?あたしがいつどこを出歩こうと関係無いだろ?」

「しいなも俺さまの大切なハニーの1人だから、関係バッチリあるのよ」

「意味が理解できないよ」







ぐさ、胸に突き刺さる







やっぱり自分は数多の女性の中の1人

どうでもいい存在なのか、と ぎゅっと胸が苦しい






「だ〜か〜ら〜、夜は酔っ払いとか怪しい奴とかいるから危ないの」

「アンタに心配されるような覚えはないよ」

「馬鹿しいな」

「何だと、アホ神子!」






心配、の言葉にじわりと熱くなったのに

つい可愛げの無い言葉が口から出て、いがみ合い









こんな風になりたいわけじゃ、ないのに









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