TOD2

ラブアフェア
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「ほらほら早くぅ、息あがってるわよ?」

「五月蝿い、文句があるのなら降りろ」






他の仲間から数メートルほど距離があき、ハロルドはばたばたと足を動かした

体力派では無い自分が、どうして女1人おぶって先を進まなければならないのだろうか







不安定にぐらぐらと揺れる度に思い切り抱きついてくるので

彼女のファーが首元を刺激して気持ち悪いというかくすぐったいというか








「変わろうかい?ジューダス」

「いや、いい。お前達に迷惑をかけるわけにもいかない」

「ならいいけどさ、疲れたらいつでも言いなよ」






面倒見のいいナナリーが、手のかかる子供を見るような目つきでハロルドを見やった。


ジューダスは淡々とした表情で返しつつ、ため息を吐いて眉を顰めた







やけに静かになった後ろは、何と呑気に寝息を立てていた

しょうがない奴だ、と思いつつ涎をたらされない事を願いながら歩く






『坊ちゃん、大丈夫ですか?』

「全く………手のかかる奴だな」

『そう言いながらも、嫌じゃなさそうですよ』

「まさか、肩は凝るし疲れる一方だ」

『またまた』





おちゃらけているシャルティエに、ぎろりと睨みつけると

コアクリスタルをぴかぴかと光らせて黙り込んだ





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