TOD2

ラブアフェア
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「断る」





その言葉に、ハロルドはぶすっと不満そうな顔をした





「いいじゃない、ちょっとくらい」

「お前には足があるのだから、自分で歩け」

「敵に無鉄砲に突っ込んでく馬鹿共のせいで回復昌術使いまくりの私の身を

心配だな〜とか大丈夫かな〜とか気遣ってあげようっていう気にはならないワケ?」

「ならん」







いきなり背中に追突してきて、自分をおぶえという彼女の我侭に、ジューダスは眉間に皺を寄せた

最も、仮面に隠されてハロルドに見えはしないのだが






「あっそ、あんたがそういうつもりならね」

「何だ」

「夜中に解剖するから」

「馬鹿なことを言うな」

「じゃあ投薬実験」

「どちらも同じだ」






二十歳をこえた女性の発言とは思えない傲慢な発言にジューダスはため息を吐く。

5歳以上も年下の自分のほうがよほど落ち着きがあるとさえ思える






「僕じゃなくてロニとかカイルに頼んだらいいだろう」

「え〜」

「え〜、じゃない」

「何よ、アンタ体力無いから私をおぶう元気が無いってこと?」

「馬鹿にするな」

「じゃあさっさとおぶりなさいよ」





腕組をして挑発的に見てくる彼女に、すっかりと口車に乗せられているとわかりつつも


しょうがなくその場にしゃがみこんだ







「いいだろう、乗るなら早くしろ」





やりぃ、と万歳をしてハロルドがジューダスの背中に突撃して、ジューダスはため息を吐いた。












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