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inferiority complex
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握り締めた拳が、震えた





(こ、こんなことくらい別にどうってことないんだから)




そう何度も自分に言い聞かせた




何度も

何度も





(よし)




すう、と息を短く吸って意を決して木の扉をノックした





「ーーーーーープ、プレセア」





ドアの向こうへ呼び掛けた君の名前



その声はやっぱり震えてた




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