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□剣玉と淡い恋心
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「はぁ〜」
気の無いため息に、ロイドは格闘していた宿題のプリントから目を離した
後ろを振り向けば、ベットの上で足をぶらつかせながら浮かない顔をしているジー二アスがいた。
「どうかしたのか?ジー二アス」
「え?ううん、何でも……」
「何でもって事はないだろう、そんなじめ〜っとした顔してさ」
「うん………」
ちら、とロイドを見やるとジー二アスはまた深いため息をついた
「でもなあ、ロイドじゃあなあ………」
「どういう意味だよ、それ!」
宿屋の窓に目をやって、ジーニアスは口を尖らせた
「プレセアの事なんだけどさ………」
下を向いてほんのりと頬を上気させて口を開いたジーニアスに
ロイドは確かに自分では助力できないな、と苦笑を洩らした
剣玉と淡い恋心