Main Poem
□音の無い声
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閉じていく
消えていく
ガラスのように砕けて
明日のように砕けて
希望のように終末を
霧のように儚くて
雲のように消えていく
目蓋の裏から薄れる面影
夢幻かと惑いながら
僕はグレーの道を行く
君は深い白の中
君は僕から声を奪って
僕は君から未来を奪って
道は道ではなくなって
霧の中へと閉じていく
壊れた瞳で明日を見よ
見えているのは消えた君
つぶれた耳で明日を聞け
聞こえているのは消えた君
千切れた腕で明日を知れ
知れるのは消えた君
狂ったリズムの真ん中で
僕は君の声を聞く
応えることは決して叶わず
ただ君の手を掴むのに
閉じてしまった世界の中で
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