Main Poem 2

□影踏み
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一番近い場所に在り

一番遠い場所に居る

僕の声には応えずに

いきなり消えてみたりする

僕は君が誰だか知らない

君は僕を知っている?




少しデコボコしているのは

君が踏まれたその証

皮肉に笑った僕に向かって

顔すら見えない君は言った

「君が僕を殺したんだろう?」




苦しいことを忘れているのは

君に全てを押しつけたから

君が一度それを手放せば

全ては僕に返ってくる

「いらないよ。」

「僕だっていらないさ。」

結局はただの堂々巡り




僕の体は汚れていても

君はいつでもキレイに真っ黒

闇に溶けて消えてから

僕が眠りに堕ちてから

君は1人で酒を呑む

「・・・忘れていいんだよ、全部。」




壊れかけると僕を支えて

まともな時は僕を壊して

君は僕を知っていて

なのに僕は君を知らない

君が誰だか誰も知らない

知りもしないのに踏まれて居る

見知らぬ誰かに踏まれて居る




「辛いかい?」

「さぁ、別に。」

「・・・分からないの?」

「分かってないんだよ。」




君は僕で、僕は君

僕が死んだら君も死ぬ

君が死んだら僕も死ぬ

僕は毎日死んでいる






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