Main Poem 2

□世界を染める朱
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紅蓮の炎が立ち上がる

蒼炎の刃が地を舐めて

白炎の衣が空を覆った




少女は1人でそこにいた

待つのはただ、滅びの唄を

少女は裸足で立っていた

待つのはただ、導きの唄を

少女は1人で笑っていた

待つのはただ、狂気の唄を

少女は1人で泣いていた

世界を埋める彼等の骸




終わりを望んで

滅びを望んで

狂気を望んで

願いを願って

炎に包まれた

泣いて泣いて泣いて泣いて笑って

終わりは

滅びは

願いは

届く前に焼き消された




全てを包んで終わる朱

終わって往った世界の中で

終わらない少女は1人で笑った






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