Main Poem


□夢の後先
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虹が嘲笑っていた

届くのか?

虹が泣き叫んでいた

願いなど

虹が猛り狂っていた

所詮は幻




赤く染まる空に夢を描こう

橙に震える空に夢を歌おう

黄に凍みる空に夢を紡ごう

緑に輝く空に夢を載せよう

青に割れる空に夢を燃やそう

藍に狂う空に夢を放とう

紫に溶ける空に夢を残そう




虹が狂喜する

全ては我が手に

虹が吼える

全ては我が心に

虹が踊る

全ては我が魂に刻まれた




夢は幻

夢は見せかけ

夢は夢

手に掴むこと叶わぬ霧の如し




虹が砕けた

その手に廃墟を持ち

虹が崩れた

その心に虚無を抱き

虹が消えた

その魂に空白を打ち込んで




夢は夢

決して持ち得ぬ月の如し

夢は夢

二度と戻らぬ時の如し

夢の後、そこに残るは只瓦礫のみ






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