変わった話
□蛍火の杜へ 別れ編
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その次の夏も、次の次の夏も私は森へと通ったのでした。
「ネウロー今年も来たよ」
夏が来るたび毎年。
「みてみて!制服姿!!」
ヤコは今年、中学生になった。
ネウロに見せたくて着てきたのだった。
「……貴様も女だったのだな」
「ひどくない!?ちゃんとした女の子だもん」
ヤコはちょっとだけむくれた。
…あれ?何か……
「行くか」
「うん…」
目線が少しずつ近づいていく。
ネウロは人間よりもずっと成長が遅いみたいで…
私は年を重ねるごとに変わっていくのに。
ネウロは出会った頃のまま…
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