変わった話
□蛍火の杜へ 日常編
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「弥子ちゃん!」
「あっ笹塚さん」
笹塚さんは隣に住んでいるお兄さんだ。
「このバカ!一人で山に入って迷子になったらどうする!!」
頭を殴られた。何か今日は叩かれてばっかりだなぁ
「笹塚さん。あの森には妖怪がすんでるって本当?」
「山神の森か?さあね。そういう言い伝えだ」
「ふぅん」
笹塚さんは続ける。
「…小さい頃は面白半分で森の中に入ってたけど。視界の端で何か見えた気がした。そういえば石垣が迷い込んで森の中で夏祭りて遊んだっていってたな。」
しかしあの森で人間がまつりなどするはずもなく。
妖怪達の祭にまよいこんだんじゃないかって大騒ぎになった。
「…昔のことだよ。」
私達は手を繋いで歩き出した。
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