たんぺんA
□くらえよ迎撃
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「ほんと、これだからやめられない」
『ほんと、もう何でもいいのでとりあえず家の中で火遊びしないでください』
折原臨也は変人、いや変わった人である。人間を愛し、自分が愛しているからという理由で、人間から愛されることを望んでいる。文章にすれば、一文で片付けることも可能だが、当の本人を計り知れるものなどこの世にいるのだろうか(私はいないと思うが)
「いいじゃない。どうせ全部片付けるのは君なんだし」
『相変わらず酷い酷い。他人事ですかそうですか』
「ただ燃えて灰になった紙っ切れをゴミ袋に入れて口を縛るだけの作業だ。君にも出来る仕事じゃないか。それからこれは火遊びじゃなくてれっきとした証拠隠滅だから間違えないでくれる?」
いやそういうわけじゃないんだけどさ。私が言いたいのはなにかの証拠隠滅のために何故燃やすという選択肢が出てきたのかってことなんですよ臨也さん
『シュレッダーじゃだめなんですかそれ』
「だめだめ。君がシュレッダーにどれだけの信頼を寄せてるのかは知らないけど、今の世の中どんなところに複製機能やら保存機能なんかがついてるかわからないからね」
嘘をお付きなさい嘘を。そのくらい私にだってわかる(というよりここのシュレッダー手動だしね)
『もー、何で手ばかり焼かせるんですかっ』
書類を燃やし続ける臨也さんの背中に、聞こえないであろう大きさの声でつぶやいた
『あのままくしゃみとかして灰被りにならないかな、』
「へえ、そんなことよく言えたものだね。」
『は、?』
くらえよ迎撃
そのあと臨也さんは私に向かっておもいきり灰を吹き飛ばしましたとさ
『臨也さんなんて燃えて蒸発して消えちゃえばいいんだ!うわーん!』
「なーんだ、君は余程灰被りのシンデレラっていうシチュエーションをお望みだったんだね!ほーら、あと30分で片付けなよ!」
『すみませんでした』
「あはははっ!」
@補足
っていう臨也さんのはなし。部屋の中で火遊びは行けません。二人とも馬鹿なんだな笑
20100822