書簡
□許された距離
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―コンコン―
昼下がり我が主、曹操に呼ばれ殿の居る部屋に来たものの、返事が無い。俺は首を傾げながら扉を開けてみる。
「殿、失礼します」
部屋を見渡してみると、椅子に座っている殿を見つけた。俺はそっと殿に近付き、頭を垂れている殿の顔を覗き込んだ。
(…寝てる…)
スヤスヤと寝息をたてて気持ち良さそうに眠っている殿。フッと口端で笑い殿の口にチュッと口付けた。
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