02/03の日記
07:14
悪意溢れる贈り物
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今日職場で小銭を稼ぐべくせっせと働いている俺の元に本社からDVDと呼ばれる薄いドーナツ状の板が送られてきました。
そのDVDには何も書かれていません。どんなデータが入っているのか見当も付きません。
ただ一つだけ分かる事はどうせろくでもない物であろうという事くらいです。
ここで働き始めてまだ1年も経っていません。ここでの経験は豊かとは言い難いですが、そのくらいの事は分かります。どうせ何かの嫌がらせです。
暫くその白い円形の板を何となく眺めていた俺ですが、やはり何のDVDなのかさっぱり分からなかったので、本社の事務員さんに電話して聞いてみました。
事務員さんから返ってきた答えは「あぁ、それはですね、去年の社員旅行の時の映像をDVDにしたんで送ったんですよ」と言ったものでした。穏やかな口調で大体こんな感じの事を言っていました。
ほらね?ろくな物じゃなかったでしょ?
あの真綿で首を絞められるような苦痛の旅の映像ですよ。
最悪です。こちらとしては思い出したくもないというのに。やっとその傷が癒えかけていたというのに。
それをわざわざDVDにして届けるなんてどういう神経の持ち主なのでしょうか。
彼等の血は何色なのでしょうか。ぬるっとした黄色ですか?
そんな密室での放屁よりもタチの悪い物を作る時間があるならちゃんと仕事をしていただきたいものです。
そもそもあの面白み、見所など一切無かった旅行をどうやって編集したのでしょうか。
ちゃんとした映像として仕上がっているのでしょうか。
その辺が多少気になる部分ではありますが、おそらく俺はこんなDVDは見ないでしょう。
暇じゃないのですよ、俺は。
普段は会社に馬車馬の如く働かされ、休日だってやるべき事は沢山あるのです。
俺の中の「社員旅行のDVDを見る」という事項の優先順位は「我が家のトイレの換気扇を何とかする」よりもずっと下なのです。
そんな物をぼんやり眺めるくらいなら消しゴムを齧ったり、オレンジレンジの放つ音を聴いていた方がいくらかマシです。
そんな訳で俺は帰りにTSUTAYAでDVDを借りてきました。
『ハウルの動く城』と『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで2』です。
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