12/06の日記

16:03
僅かな可能性を求めて
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三度の飯の次の次くらいに浴槽に入浴剤を投入し、その湯にどっぷりと浸かる事が好きな俺。
今回は『竹の香り』と名付けられた入浴剤を入れてみました。

浴槽に溜められた湯は瞬く間に鮮やかな緑色に変色し、心地良い香りを放ち始めました。
その色はまるでクリームソーダのソーダ部分の如し。凄く美味しそうだった訳です。

いや、実際は美味しい筈がないんですけどね。
それは分かってますよ。当然ですよ。
温浴効果があるだけのただのお湯ですから。美味しい筈が無い。

…ただちょっと味見をしてみても構わないじゃないですか?

100%美味しくないなんて言い切れないじゃないじゃないですか。この世に絶対など有り得ないのですから。
何かの間違いでソーダ味とかマスカット味になっているかもしれないじゃないですか。湯と入浴剤の間でそういう化学反応まがいな事が起こっている可能性だってあるじゃないですか。

だから誰も俺が入浴剤入りの湯を飲んだ事を咎める事は出来ないと思います。
結果的には微塵も美味しくなどなかったですが、それが何だと言うのでしょう。
俺は可能性を追究しただけなのですから。言わば俺は冒険者なのですから。



という昨夜の出来事。
今から考えると極めて残念でした。
竜太郎は来年の一月で27歳です。

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