11/15の日記

12:35
困った客
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『客注品』…これは「お客さんからの注文があった商品」という意味でうちの職場でよく使われる言葉です。意味合い的には「予約」に極めて近いものだと思います。
在庫が少ない商品を買いたい時や大量にまとめ買いしたい時にお客さんが注文していくのです。
目当ての商品を確実にその手に入れる為に。その欲望を満たす為に。


客注の流れは以下の通り。

・客からの注文を受ける
 ↓
・商品を発注する
 ↓
・商品の入荷
 ↓
・商品が入荷した事を客に連絡
 ↓
・お買い上げ


以前はこの客注で大きなトラブルになった事は無いのですが、今大変困った事になっています。

注文した客が待てど暮らせど商品を受け取りに来ないのです。商品が入荷してからかれこれ3ヶ月が経過しようとしています。
しかも注文された商品が本来うちでは取り扱っていない入手困難な商品。やっとの思いで手に入れたのにこの有様です。
非常に迷惑な客です。客注だから勝手に他の客に売る訳にはいきませんし。


まぁその非常に迷惑な客というのが他ならぬ我が社の社長なんですけどね。
タチの悪い事この上無しです。

社長だからいつかは取りに来るだろうと思っていたらこんな事になってしまいました。
社長だから連絡先も何も聞いていません。
勿論個人的に電話番号や住所を知っている筈がありません。
俺と社長は仲良しでも親友でもましてや愛人でも何でもない、限りなく他人に近い関係ですので。よく考えたら俺、あの人のフルネーム知りません。

住所を知ってたら問答無用で送り付ける事が可能なんですけどね。請求書と共に。着払いで。
ついでに日本にはいない筈の昆虫をごっそり送り付けてやるんですけど。


何とか社長とコンタクトを取り、さっさと商品を買っていって貰いたいのですが、今の俺に出来る事は奴が現れるのを待つ事のみ。
今年中にお買い上げして頂けると助かるなぁと思います。

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