04/26の日記

14:55
拝啓、井上陽水様
---------------



俺の一日の最大の楽しみは昼の弁当です。

仕事をしている間はそれしか楽しみはありません。
弁当は俺の人生のオアシスなのです。
我ながら素晴らしいオアシスをお持ちだと思います。


今日もチープなインスタントラーメンを啜っているおっさんの隣に座り、これみよがしに手づくり弁当を広げて食べました。

仕事中に襲い掛かってくる空腹感と職場の誰よりも美味しい物を食べているという優越感は弁当を美味しくさせる最高のスパイスであります。



そんな訳で非常に満足しながら弁当を食べていた俺。

そんな俺の正面に座っていた女の子が話し掛けてきました。



「わぁ!美味しそう〜。料理上手なお母さんなんですね〜」



お母さん?

いや、作ったのは妻なんですけど…。
バリバリの愛妻弁当なんですけど…。
愛とナムルのつまった愛妻弁当なんですけど…。

ていうか君は誰ですか?
俺の知っている人ですか?
探し物は何ですか?
見つけにくい物ですか?
鞄の中も机の中も探したけれど見つからないのに、まだまだ探す気ですか?
それより僕と踊りませんか?



…あれ?

何?このオチ。

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ