09/07の日記
07:27
車談議の華開く
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今日職場は客、従業員を交えての車談議で大いに盛り上がりました。
各々が今まで乗ってきた車の事や、将来買いたい車の事、現在の車業界の事などを延々と語っていました。
徐々に熱くヒートアップする車談議。
俺はその光景を少し離れた所から見ていました。
「男の子ってみんな車好きよねー」と思いながら。女の子目線で。
竜太郎は車に詳しくありません。
詳しくないどころか殆ど知りません。
知ってる車種と言えばベンツ、ジャガー、ファミリア、カペラくらいのもんです。
ファミリアやカペラを知っているのは親父がマツダの社員だからです。じゃなきゃ知るはずがありません。
こんな俺ですが、両親曰く3歳くらいまでは恐ろしく車に詳しかったのだそうです。
当時の俺はドライブ中、対向車を見る度に「あの車は○○。あれは△△。あ、□□が通った」などと車種を言い当てていたそうなのですが、今は見る影もありません。
『インプレッサ』と聞いて「印刷工場に置いてありそうな何やら無駄に大きな機械」を想像してしまいました。
どうです?酷いでしょう?
きっと物心が付くのと引き換えに車の知識を失ったんですよ。
人は何かを得ると同時に何かを失うように出来ているのです。そういうものです。
そんな訳で今となっては車に何の興味もありません。
興味が無いから知ろうとも思いません。
確かにかっこいいと思いますよ、スポーツカーの類は。
でも俺の中であれは見る物であり、乗る物ではないのです。
乗ったら外観の良さは見えないですから。
少し離れて見て初めて意味がある物だと思っています。
少し離れないといけません。
かっこいいからといって近付き過ぎると全体が見れませんし、何より撥ねられますから。バコーン、と。超危険。
だから車なんて乗ってて楽ならそれでいいのです。
あとは動けば何でもいい。
さすがに動かないのは困ります。
それは車ではなく鉄くずです。
あと車種を覚えられない理由の一つに横文字で覚えづらいというのがあります。
日本語だったら少しは覚えられそうな気がするのです。『努力』とか『親心』とか『団地妻』とか『伝染病』とか。
するとこんな会話が成り立つ訳です。
「お前車買い替えるんだって?」
「そうなんだよ。今トヨタの親心に乗ってるんだけど車検前だしさー、そろそろね」
「何に乗り換えるの?団地妻?」
「いやー、さすがに団地妻は手が出ないよ。欲しいけどね。伝染病にする予定だよ」
「伝染病かー。いいじゃん。でも最近多いよねー、伝染病の人」
「かなり評判いいみたいだよ。伝染病は」
インパクトがあって素敵で楽しい車談議になる事間違い無し。
どう?ダメ?
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