01/08の日記

01:58
突然の訪問者
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休みという事で昨日の睡眠時間は1時間弱。
寝る間を惜しんでグダグダしていました。

特に何をする訳でも無く、ただ時間が流れるままにぼんやりと過ごしていました。
平和な一日でした。



そう、奴らが来るまでは。



午後6時前。
竜太郎邸のチャイムが鳴り響きました。


誰だ?

今日は誰とも約束してないはずですが…。



今は物騒な世の中です。軽々しく出て行ってはいけません。
何らかの犯罪に巻き込まれる恐れがありますから。


俺に恨みを持つ隣人が出刃包丁を持ってドアの前で待機しているかもしれません。

俺に恨みを持つメスライオンが俺を喰い殺そうとドアの前で待機しているかもしれません。


これだから都会って怖いですよ、まったく。油断も隙もありません。



しかし執拗に鳴り響くチャイムの音。

何度も何度も何度も何度も。



ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン………。




あぁーーーっ!うるさいっ!!


堪らず扉を開ける俺。


そこには職場の女子4人(新人2名含む)が大量の酒と食料を持って待機していました。


女の子A「今日は新人の二人の歓迎会兼親睦会をやるんですよ。竜太郎さんの家貸してください」




はぁ?なんで?


君達は馬鹿なのかい?


そんなのOKする訳が無いですよね。

だってそんな話一言も聞いてないですよ?
アポ無しで来るなって言う話ですよ。
急に来られても困るのです。

今からでも遅くないから早急に白木屋に行ってください。


突っ込むのが遅れましたけど歓迎会と親睦会ってほぼ同じですしね。


悪いけどここは帰ってもらうしかありません。
今日は受け入れ態勢ではないのです。俺の気持ち的に。



丁重にお引取り願う俺。



が、女の子のうちの一人が『大声を出しますよ』という掟破りの大技を炸裂させようとした為、あえなく奴らの侵入を許してしまいました。


大声を出されるのはシャレになりません。

隣近所に「403号室の住人は婦女暴行が趣味のお方だ」と思われたらこのマンションで生きていく自信がありません。
引越しを余儀無くされてしまいます。



という訳で何故か女4人の宴会が竜太郎邸で行われる羽目になりました。


もう大変です。


この竜太郎、24歳。

18〜21歳の若いパワーと切れ味鋭いトークについていけません。
なんか聞いてはいけない話を沢山聞いた気がします。


彼女らのトークで早々にグッタリしてきた俺。
開始1時間後には完全に相槌係になってました。



そして飲み会が始まりおよそ4時間が経過した頃にはもう無茶苦茶になってました。


テンションが上がって声のボリュームが最大になってる子 1名。
逆にテンションが下がり、うなだれながらも勝手にドラクエをやってる子 1名。
物凄い笑顔で謎のダンスを踊ってる子 1名。
俺のベッドで熟睡し、ピクリとも動かない子 1名。

そして部屋の片隅でこの状況を見ながら苦笑する男 1名。



なんだこれ。

俺は何処で道を誤ったのだろう…。


こんな休日になるはずじゃなかったのですが…。



更にその数時間後に漸く宴は終焉を迎えました。


というか俺が終わらせました。強引に。

日付は変わっています。
子供は家に帰って寝る時間です。

それに文章では表現出来ない状況になっていたので。


半強制的に4人を追い返す俺。

抵抗しながらも最後には諦め、「また来るね〜」と言いながら小娘達は帰っていきました。


ええ、勿論『次』は無いですけどね。

お願いだからもう来ないでください。




そして俺の部屋は一気に静寂に包まれました。
やっといつもの寂しい感じの部屋が戻ってきました。


何故だろう…。
休みだったのに疲れが取れた気がしません。


それと一つ分からない事は、何故彼女らは俺の家の所在地を知っていたのか、という事です。

世の中って不思議ですな。

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