11/17の日記
06:00
仕事の後の俺達は
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「今日ビデオ借りに行きたいから付き合って」
と言われ、仕事終わりに友人とレンタルビデオ屋に行ってきました。
色んな映画があるなぁ、とウロウロとしていると、広い店の片隅に『特売コーナー』なるものを発見しました。
そこでは色んなビデオがかなりの安価で売られていました。
有名な物から知らない物まで。
元々そんなに映画を見ない人間なので知ってる映画なんて殆ど無いのですが。
その中に一際目立つ紙袋が幾つかあるのを発見しました。
その紙袋には手書きで『ドリームセット 3980円』の文字。
何だろう…、と思い中を確かめる俺。
中にはアダルトなビデオが10本ほど詰められていました。
どんなドリームだ!
と心の中で突っ込みながらも、無意識に手が伸びそうになっている自分に気付きました。
あ、危ない危ない。
不思議な魔力に引っ掛かるところでした。
俺はこんなドリームを買う為にここに来たんじゃないのです。
友人の付き添いなのです。
売れ残りのAVに用は無いのです。そんな物に4000円近く払っている場合じゃないのです。
そう自分に言い聞かせながら、逸れてしまった友人を探しました。
後になって冷静に考えたら、俺はこの店の会員になってないので買う事はおろか、借りる事すら出来ない立場なんですけどね。
すっかり忘れてました。
その頃友人はAVのとてもマニアックなコーナーで一人考え込んでいました。
あんなに真剣な友人の表情を見たのは初めてでした。
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