10/22の日記
05:36
日々の匂いにときめいて
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理容室の匂いが好きです。
美容室ではありません。理容室です。
スポーツ狩りの少年や角刈り、パンチのおっさんが行く方の散髪屋さんです。
理容室にはここ数年行ってません。
高校の頃までは近所の理容室で散髪を済ませていたのですが、18の春に丸坊主にされて以来行ってません。
「立たせる事が出来るくらいの長さ。少しだけ長めの坊主って感じでお願いします。」
とオーダーしたにも関わらずバリカンでばっさりといかれました。
平静を装ってはいましたが、心の中では大パニック。
「ノオォォォォォーーーーーーッ!!!!」
とアメリカンな叫び声をあげてしまいそうでした。
どうやら理容室のおっちゃんには『おしゃれ坊主』という概念が存在しなかったようです。
きっと「坊主=高校球児」みたいなイメージだったのでしょう。
もしくは「坊主=えなりかずき」だったのかもしれません。
とにかくそれ以来理容室に足を踏み入れてません。
丁度その頃近所に先輩が作った美容室が出来た事もあり、この理容室に行く事は無くなりました。
でも理容室のあの独特の匂いは未だに好きなのです。
何の匂いなのか知りませんが。
だから理容室の前で恍惚の表情を浮かべて立ち尽くす俺を見ても変な顔をしないでください。
その瞬間がとても幸せなのです。ときめいているのです。
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