08/30の日記
01：19
自転車に乗って
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遂に購入しました。
自転車です、自転車。
自転車が欲しいと思ってからおよそ１週間。
漸く買うことが出来ました。
これでかなり行動範囲が広がります。今までとは比べ物にならない程に。
自転車には未知なる可能性が秘められているのです。
そう考えるだけでワクワクします。
そのワクワクを押さえる事が出来ず、深夜のサイクリングに行ってきました。
小雨がぱらついているというのに。
いや、やはり自転車は速いですね。
徒歩とは比べ物になりません。自転車の方が何倍も速い。当たり前ですが。
体全体で風を感じながら走りまくりました。
かなりテンションが上がっていました。
心の中では「ウヒョォーーーーッ！」と叫んでいました。
そんな感じで異常なまでにサイクリングを楽しみました。
そして一体どのくらいの時間が経った頃でしょうか…。
俺が完全に迷子になったのは。
異常なまでのテンションが下がり我に返ると、そこは見た事も無い場所でした。
人気の無い工場跡みたいな所にいました。
…ここはどこですか？
心の中で尋ねてみても答えは見つかりそうにありません。
一大事です。
24歳なのに迷子になりました。
取り敢えず来た道を戻れば家に帰れる筈。
そう思って来た道を戻ってみたのですが、３つ目の交差点辺りでどこから来たのかも見失いました。
崖っぷちです。
本当に帰れない恐れが出てきました。
とはいえ、焦っても仕方ありません。
取り敢えず近くのコンビニに入り、一休みする事にしました。
数分間立ち読みをし、缶コーヒーを買って外へ出る俺。
完全に心はリフレッシュされ、落ち着いて家に帰れる予定だったのですが…
外は雨。
本降りです。
最悪だぁ…。
どうしようもない状況です。
あまりウロウロしてられない状況になってしまいました。さっさと帰らないとずぶ濡れになってしまいます。
迷う事は許されません。
雨が止んでくれれば何の問題も無いのですが…。
かといって俺は雨が止むまで待てる程気の長い人間ではありません。
雨の中、自転車に跨り家路へと急ぎました。
ひとまず大きな通りに出れば標識がある筈です。
標識を見ればどの方向に向かえば家に帰れるのか分かる筈。
もう行くしかありません。
俺に漕がれスピードを上げる自転車。
容赦無く降りしきる雨。
ずぶ濡れになる俺。
あぁ〜、風邪をひきそうです。
必死に自転車を漕ぎながら俺は思いました。
これからは物事をよく考えてから行動に移そう。
雨が降りそうなのに出掛けるのは止めよう、と。
大人として大切な物を学んだような気がする一日でした。
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