05/11の日記
06:48
真夜中の火災報知機
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それは真夜中の出来事でした。
飲みつかれて部屋でぼんやりと音楽を聴いていた時、その事件は起きました。
ジリリリリリリリリッ!!
突然マンションの火災報知機が鳴り響き、深夜の静寂はあっさりと切り裂かれました。
それはまさにこれから寝ようとしている俺への嫌がらせとしか思えない出来事でした。
なんだ?
うるさいな…。
それは5分経っても10分経っても鳴り止みません。
全く寝付けません。迷惑な話です。
そして火災報知機が鳴り始めてからおよそ15分経った頃、俺はふと思いました。
もしかして火事なのか?
今まで気付きませんでしたが、火災報知機が鳴るという事は火事である可能性があるのです。
むしろ火災報知機ってのはそういう物です。
気になってベランダから外の様子を見てみると丁度消防車が2台到着した様子。
本格的に火事の様相を呈してきました。
これは避難した方が良さそうだ。
逃げるが勝ちだ。
一瞬そう思ったのですが肝心の火の気が全くありません。
どこからも煙は出ていません。
消防署の皆さんも戸惑っていました。
おそらく誤作動だったのでしょう。
しかし深夜3時に誤作動なんて迷惑極まりない。
普通の人間は寝てる時間帯ですからね。
とは言ってもマンションの人間は殆ど外に出てきてませんでしたけど。
外に出ていたのは消火器を抱え、うろうろしていた貧弱そうなおっさんただ一人。
消火器を抱えながらも何も出来ない様子はかなり滑稽でした。
しかし他の人は起きなかったのでしょうか。
かなりの大音量だったのですが…。
本当に火事だったらマンションの人間殆どが焼け死んでるな。
そう感じた夜でした。
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