12/05の日記

04:54
装飾動物
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今日もカラオケのバイト。暇なカラオケです。

いつもの低いテンションで行ってみると、昨日俺が放置した筈のクリスマスの飾り付けが見事に完成していました。
しかも想像以上にきらびやかな仕上がりでした。


「なんだ、こりゃ!?」

あまりの出来栄えに驚く俺。

いつもは荒んだ空気を醸し出してるカラオケのフロアが今日は輝いています。いつお金持ちの子の誕生パーティーが始まっても不思議じゃありません。


唖然としている俺にバイト中の女の子が声を掛けてきました。

「綺麗でしょ〜。今日私すっごい頑張ったんですよ〜。うふっ」


いや…、「うふっ」って言われても…。

確かに綺麗だけどさぁ…。
ここまでしなくてもいいんじゃない?
カラオケのフロアはまさにクリスマス一色です。


でも大したもんだ。よく頑張った!
一体何時間掛かったんだろう。俺には無理だ。


そう感心している俺の手を取り、更に彼女は続けました。

「ほらほら、こっちも見てくださいよ〜。ここも綺麗でしょ〜?ほら、あそこにはサンタさんがいるんですよ〜」


そう言う彼女の指差す先を見てみると様々な飾りに紛れて天井に吊されているサンタの姿が…。

その姿はまるで首吊り自殺の如し!


…笑えません。

そのサンタが泣いているように見えたのは俺だけなのでしょうか。


きっと今年は首吊りサンタがバイト仲間の元に『呪い』という名のプレゼントを持って来てくれる事でしょう。

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