10/21の日記

03:47
ビリヤード翁
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今のバイト先のビリヤード場にはビリヤードのプロで、その世界では結構有名な人が働いています。何度かテレビにも出た事があるそうです。

まぁ有名って言っても素人の俺は全然知りませんでしたが。

その人は結構高齢。
俺からすればおじいちゃんくらいの年齢差があります。
でもビリヤードは上手い。半端じゃなく。さすがプロ。


今日はその人と一緒でした。
今日の客の入りは少なく暇でした。

「暇な月曜だね」

「そうですね」

などと話をしていると彼は突然

「ねぇ、僕眠くなっちゃったよ」

と言い出しました。

おいおい仕事中だろ。そんな普通のおじいちゃんみたいなセリフ言われても…。
リアルな冗談はよせ。

などと思っているとカウンターで本当に寝始めました。

すやすやと眠るプロ。



本気か、ジジイ!

本当に寝やがった!

なんて自由なお方なんだ!凄いなプロは!


つーかまだ7時半だぞ!
いくらなんでも早過ぎだろ。


しかし客も少なく、暇なのでそっと寝かしてあげる事にしました。



プロが眠りに就いておよそ15分。
彼の寝息がピタッと止まりました。
そして彼は

「ウンハッ!!」

という謎の奇声を発し、体をビクッとさせ起床しました。

悪い夢でも見ていたのでしょうか。

何にせよ目覚めて良かった。このまま起きなかったらシャレになりません。


俺が一安心していると彼はよだれを拭きながら


「危ない危ない。もう少しで寝るとこだったよ」

と言いました。



寝てた、寝てた!
確実に寝てたよ、アンタ!すやすや言ってたよ!

このジジイはよだれを垂らしながら何を言ってるんだ。
あたかも眠ってなかったかの様に言われても困ります。眠ったという事実を変える事はできません。

まったく、油断も隙もあったもんじゃありません。


とりあえず今日の出来事から学んだ事は
『この人はビリヤードが上手いだけで、あとは普通のおじいちゃんだ』
という事です。

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