10/09の日記
01:11
猪木の値段
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今日友人達4人で話をしているとアントニオ猪木の話になりました。
どういう話の流れでそうなったかは覚えてませんが…。
ある友人の情報に因ると猪木のギャラは基本出演料+パフォーマンス料から成っているそうです。
要するにパフォーマンスをした分だけギャラが上がるというシステムです。
因みにビンタ1発が約10万円。
「1、2、3、ダァーッ!」ってやつが約100万円。
自作の詩『道』の朗読が約300万円。
なんていい商売なんだろう。
世の中には頑張ってバイトしてる苦学生がいるというのに。リストラされて苦しんでるおっさんがいるというのに。
一回詩を読むだけで300万ですよ。
今月ちょっと苦しいなぁと思ったらいつもより多めにビンタすればいい訳ですよ。
まぁ家計が苦しい事なんて無いでしょうけど。
いやいや、すごい世界です。
こんな話で友人達と盛り上がっているとプロレス好きの友人が
「でも猪木にビンタしてもらえるんだったら個人的に10万出してもいいな〜」
と言い出しました。
さすがプロレスファン。人に殴られて金を出すそうです。
考え方が判りません。かつあげじゃないんだから。
それともただのMなのでしょうか。
そこで俺が
「じゃあ俺がお前にビンタしたらいくらくれる?」
と聞くと
「お前に殴られたら傷害で訴える」
とあっさりと言い放ちました。
なんで俺だけ訴訟を起こされなきゃいけないんだ!?
とても友人の発言とは思えません。
納得出来ない俺はなんで10万円も払って猪木にビンタされたいのか、と聞くと次のような答えが返ってきました。
「あのなぁ、お前らは簡単にビンタ、ビンタって言うけど猪木がやってるのは『闘魂注入』なんだ。ただのビンタじゃないんだよ。猪木のビンタは勇気を与えてくれるんだよ。だからお前らもチャンスがあったらビンタしてもらった方がいいよ」
う〜ん、さっぱり理解できん。
変わった思想ですな。完璧に猪木教の信者です。
それともただのノイローゼなのでしょうか。
大体チャンスがあったらやってもらった方がいいって言われても普通に生活してたら猪木と遭遇する事ないですよ。猪木に会おうとしない限りチャンスはやって来ません。
仮にビンタされたとしても俺にしてみたら「アゴの長いおっさんに殴られた」という事実しか残らないでしょう。
もしかしたら心の傷が残るかもしれませんが。
勇気を与えられたり闘魂を注入されたりって事は無いと思います。
どうも俺にはプロレスファンの心境はわかりません。
でもそこまで熱中できるモノがあるっていうのは良い事だ。
ある意味羨ましい。
ああいう風にはなりたいかって聞かれると答えはNOだけど。
俺がそう考えていると、別の友人がそのプロレスファンの友人に
「じゃあ春一番にビンタされたらどうする?」
と聞いていました。
彼の答えは
「う〜ん、春一番なら1万円だな」
えぇっ!
なんだそりゃ!?
そっくりさんでもいいの!?
勇気と闘魂注入はどうなるの!?
一気に矛盾の渦に巻き込まれる俺。
やっぱりプロレスファンの考え方はよく判りません。
改めてそう思いました。
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