◇zack×aerith◆

□いつもそうだよ。/微切甘
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きゅっー…


また胸が締め付けられる。でもそれは、苦しみや悲しみからくるものではなくて。

幸せからくるものだとわかっているから、私はこの感覚がくるたびに思わず笑顔になってしまう。


「ん?どうしたエアリス」


教会の床に大きく大の字に寝そべっていた彼が、私の突然の笑みに疑問を持ったのか、問いかけてくる。

寝そべると言っても、寝るつもりなんかはない。その理由は本人からは聞いてないけれど、言われなくてもわかる。


「ううん。なんでも、ない」

「そっか」


そう言って彼も笑う


"幸せ"ってこういうことを言うんだなって、なんかしみじみ思う。


ソルジャーというのはいつでも死と隣合わせという危険な仕事だから、心配で心配で仕方がない。

でも、夢と誇りを持って仕事をする彼を見ると、なんだか彼にこの仕事はぴったりなんじゃないだろうか、とも思う。


それに、少しでも時間があれば私に会いに来てくれる。

だから彼はいつも走って疲れて忙しそうで。
でも「大変なら来なくていい」と前に言った時、彼は酷く悲しそうな顔で「俺がエアリスに会いたいんだ」と言ってくれた。だからもう、そんな言葉は言わない。


そして、たくさん"好き"をくれる。

方法もさまざまで、言葉で伝えてくれるのはもちろん、行動で伝えてくれることもたびたび。

その言葉も、ストレートだったりこっていたりなど、1つだけではない。



彼は私にすべてをくれる

明るい笑顔、温かな声、優しいぬくもりにありったけの幸せ


そんなザックスが好き!

なんて言ったら調子にのるから、絶対本人には言ってあげない。







そんな幸せのなか、最近不安も感じるようになってきた。

いつからだろう

"自分だけなのかな"なんて思い始めたのは…





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