◇zack×aerith◆
□one phrase/微切甘
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「エアリス、今日は時間取れそうだ」
「本当?」
「あぁ、久しぶりだからな!待ってろよ!!」
待ちに待った彼からの電話。
それは嬉しい"訪問約束"。
勿論私は待つ。
待つけど…
「やっぱり、ね」
結局来ない
分かってる筈なのに
いつもそうなのに
いつも寂しくなる
「はぁー…」
私は色々な思いの溜め息を1つ零すと、教会を後にした。
たとえ彼が来なくても、私は教会へ足を運ぶ。
昨日の電話の後のように、彼が来ないことはよくある事。
仕事が忙しいのに、無理に時間を取ろうとしてくれているのだろう。
「お花のお世話終わり、と…」
日課の花の世話を終えた頃、背中越しに教会のドアが開く音がする。
「はぁ…エアリス?いるか?」
「!ザックス!!」
中に入って来たのは待ち望んでいた彼だった。
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